今回は、書籍を紹介したい。
『野垂れ死に』 藤沢秀行著
価格:660円 |
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わたしは囲碁は打てないが、藤沢先生の大ファンだった。
2009年5月に藤沢先生は、亡くなられたが、同月、ロックスター忌野清志郎さんも亡くなられている。相次いだ、ふたりの死に、わたしは面識はまったくなかったものの、かなりショックを受けた記憶がある。
わたしの本業である経済的な側面では、サブプライムショック(前年にリーマンショック)の真っ只中で、世界経済は混迷を極めるまさに動乱の時期にはいっていた。
わたしはといえば、サラリーマン社会に決別を告げ、独立した時期でもある。
さて、本書の紹介である。
痛快の一言に尽きる!
疾風怒濤のロマンに浸りたいかたは、是非!
これでは紹介としては、あまりに少ないのでもう少し。
藤沢先生は、大の競輪ファンでもあった。
車券買いのスタイルは、
“1本買い”と”転がし”
これと決めた目を1点で勝負し、当たれば浮いた分をそのまま、次のレースに注ぎ込む。
有り金全部を最終レースで勝負。
囲碁という頭脳戦の最高峰で、常に戦ったかただ。張り詰めた神経をぐにゃぐにゃにほぐしてやらねばならなかったらしい。
1点買いで、62万円突っ込み、421万6千円の払い戻しを受けたと本書にあるが、今から45年以上前の話し。
現在の貨幣価値で考えるといったいいくらになるのか。
囲碁においても、競輪においても、
まさに、伝説の勝負師である。
(おしまい)