かつてのわたしの上司は他社から引き抜かれて部長としてやってきた。これまでの部長は既に退職している。やってきてそうそうに、今後の数字の上げ方、仕事の進め方を高らかに宣言した。これまでのやり方は聞きもしなかった。不満分子は当然あらわれるが、時間の経過とともに社内からはいなくなっていった。数字はみるみる伸びていった。激しいストレスがかかっていたことと思うが、そのひとはやりきってみせた。
「成果の上がらなかったこれまでのやり方を聞くことに意味もないし、先入観を持つことを避けたかった」と後に聞いた。
さて、ここでは実際に車券を購入していくあたりを考えていきたい。
予想に沿った買い目戦術 A
展開予想で買い目をだすとき、いろいろなパターンが考えられるだろう。
(3連単のケース)
A=B – CD(EF) などの狙い撃ち。
ABC、ABD などのボックス買い。
A=BCD – BCDEF などの軸固定フォーメーション。
もちろんどれが正解というわけではなく、番組によって、狙いによって変化させていくべきものと考えている。
わたしの場合は、買い目が明確に決まった状態で、オッズをみてトリガミにならないように買い足したり、求める返戻金に届かないようなら買い足したりしている。
自分の求めるオッズに到達しなかったり、到達させるにも買い目を絞り切れない場合は「見」(車券を買わない)を決めこむこともある。
ただ、できるだけオッズは先に見ないようにしている。先入観を持ちたくないのだ。
もちろんオッズをみて、自分の考えがおよんでいないことに気づかされたときは、やむなく買い目変更や調整もあり得る。だが、オッズを見てそれ(本命)ではないと感じたり、その考え(本命)もわかるがこちらのほうが正しいはずだと強く思えるレースであれば、さらなる買い増しをすることもある(的中時の費用対効果が高い場合)。
もちろん結果はどうなるかはわからないのであるが、先入観も持つことなく予想に臨むことができる。
数字に関してもう一つ言えば、競争得点のことだ。一般的に競争得点の高い選手から車券は売れることが多い。しかしながら、近況または前場所の調子と照らし合わせたときに、調子落ちの110点の選手と好調モードにはいった上昇基調の105点の選手でどちらが買いだろうか。もちろん番組にもよるだろうが、オッズに期待できることは多い。
前場所や前日の着順も、同じ1着でも展開上の恵まれによるものか、辛くも勝ち取ったものか、はたまた圧勝したものかによって意味合いは変わってくる。
オッズや競争得点や着順などの数字は参考にすることはあるが、それに重きを置いて予想しないことがわたしの理想だ。
予想に沿った買い目戦術 B(賭け式 :2車単と3連単)
抑え車券を買うときは極力2車単で抑えるようにしている。3連単3着の点数をなんとかしぼったが、一抹の不安があるときなどだ。3着が抜けてしまっても、2車単を購入しておけば的中させることができるようにだ。
2車単的中のみでも、ギリ許せるラインの払戻し。3連単まで的中で大成功といった感じだ。
公営ギャンブルは、1レースごとに常にオールorナッシングだということを忘れてはならない。惜しかったからといって賭けたお金の一部でも帰ってくることは絶対にない。求める返戻金をより高く確保することも重要なことではあるが、的中率を落としすぎると連敗の下振れがおこったとき相当なダメージをうけてしまう。
まとめ
センスなのか努力なのか
まったく同じ予想、あるいは買い目であったとしても、賭け式をどうするのか、またその強弱の付け方をどうするのかによって結果(返戻金)はまったく異なってくる。
ここでもまたセンスが問われるのかもしれない。
しかし、このセンスも、生きたオッズを見続け、決断し続け、おのずとでる結果と見比べていくことにより、磨かれていくものではないかとわたしは考える。
決断力を磨く「授業」
これはまったくの余談になるが、競輪予想していくことは、すべての状況を考えつくし、オッズを見極め、右へ行くか左へ行くか進むか退くかを決断して、入金、そして買い目をスマホ(PC)でタップ(クリック)して決定(車券購入)までのすべての一連のプロセスを締め切り時間内に完了しなければならない。
あらゆる角度から見て、決断、実行までせねばならない。
つまり、これを自らの決断力を養うための手段と考えるならば、多少の負けも「授業料」として受けいれることもできるのではないだろうか。
以上が、
予想に沿った買い目(賭け式)戦術の記事となります。