最終3コーナー、脇本が風を切っていた。
続くのは、新田と佐藤。
先行③脇本-⑦新田−④佐藤〜
わたしの勝負目は、3=7-452だった。
勝負は、最終4コーナーから直線か。。。
『頼む。脇本、もってくれ』
そう念じていた。
とその瞬間、2センターで新田が踏みあげた。
わたしは、
『早過ぎる!』
と、おもわず絶叫した。
新田は外に浮き、佐藤慎太郎にゴールデンロードが開かれた。
優勝は、④佐藤。
2着、③脇本。
3着に、⑧平原が捲り追い込んだ。
予想を外したことは、4コーナーの時点で既に理解したが、しばらく受け入れることができなかった。
何故、新田はあのタイミングで踏んだのか。
わたしの最大の敗因は、その1点であった。
翌日、記事を読んだ。
新田談
『バックで清水が見えて、慌てていたんだと思う。それで脇本に合された。』
新田本人の言葉を聞いて、ようやくわたしは受け入れることができた。
新田、焦ったのか。。。
わたし自身も、選手同様に、何故負けたのかを充分考え、その都度、何故なのかの答えをだしていくことが、明日へとつながる。
話しは、少しそれる。
現状、先行日本一は脇本だろう。
脇本がカマシ先行を決めれば、捲りを決めれる選手といえば、展開次第という条件付きで、新田か進化を遂げた深谷くらいではないか。
この夏、その3人が世界に挑戦する。
ひとつでも多くのメダルを獲って欲しい。
そして、そのメダルを持ってグランプリの舞台に帰ってきて欲しい。
2020年は既に始まっているが、日本の競輪はもちろんのこと、東京オリンピックも楽しみで仕方がない。
2020年、熱くなりそうだ。
最後に、
このグランプリ、2019年を締めるにふさわしい日本競輪会ベストナインの素晴らしい走りに、改めて感謝したい。
ありがとう!