本日、京王閣ダービーも終盤戦の5日目。準決勝3個レースが行われた。明日は、ついに決勝戦となる。
まずは、準決勝レビューからすすめていきたい。
レビュー(ダービー準決勝)
9R
初手がすべてだった。松浦ラインがどこから攻めるかがポイントだったが、1枠の番手慎太郎が岩本だけを前にいれて、前から2番目を確保した。となると、古性は後ろ攻めにならざるを得ない。通常なら、古性が押さえて、松浦が斬って、岩本の先行態勢の流れ。が、松浦は斬らずに岩本と併走。この時点で、岩本は先行できなくなったため、先行1車を生かすことなく終了した。岩本の逃げを封じれば、松浦は古性と中段争いの必要もない。つまり、枠が悪かった岩本に「カマシ先行できる前受け」という罠を仕掛けたわけだ。松浦率いる即席ラインのクレバーさが目立ったレースであった。実際のレースは、多少のごちゃつきはあったものの、松浦、慎太郎に好調の松岡健が飛び込んだ結果に。
10R
ここは力で、郡司、浅井の決着。内をついた好調武藤が幸運にも落車に巻き込まれず3着。
11R
眞杉先行。根田はなにもせずで。関東後位を清水と野原で激しくバトル。結果的には、なぜか諸橋も落車に巻き込まれて、幸運にも眞杉が逃げ残った。
あしたのこと(ついにダービー決勝戦)
11R 決勝
⑧眞杉ー①平原ー④武藤 ②郡司ー⑨佐藤慎 ⑦清水ー③松浦 ⑤浅井 ⑥松岡健
関東は眞杉が決勝にコマを進めたことにより、2段駆け且つ唯一の3車ラインと言うまでもなく最も強力となった。南関北ラインの2車。中国ゴールデンコンビ。浅井と健介が単騎。
(この決勝に至るまでの流れ、重要ポイント)
2019年11月競輪祭決勝、吉田拓ー平原ー・・・の関東2段駆けに対して、清水ー松浦のコンビがとった作戦は、なんと関東への飛付き。あの平原が競り落とされるシーンを始めて見た記憶が鮮明に残っている。中国コンビの圧勝。
最近では、
2020年12月競輪GP 中国コンビは、松浦ー清水の並びで清水が天下獲り目前まで迫る。(結果は6着)
2021年2月G1全日本選抜決勝、南関2段駆けに対して、中国コンビは、清水ー松浦の並びで、清水が7番手に置かれる展開となり惨敗。
2021年3月G2ウィナーズカップ決勝、中国コンビは、松浦ー清水の並びで、清水優勝。
こうして、迎えたこの決勝では、中国コンビは、清水ー松浦の並びで関東2段駆けに挑む。ただ、2019年競輪祭のような2分戦ではなく、郡司ラインと自力発動できる単騎2人がいることも忘れてはならない。
では、眞杉は行く気なのか!?準決勝同様にまずは、そこが最も重要なポイントだろう。準決勝の走りを見る限り、眞杉は先行したものの、いわゆるそれではなかった。幸運にも、絶好調の2人(清水と野原)で、ガチンコ位置取り争いまで発生した。
次に、重要ポイントとしてあげたいのが、中国コンビ。GP、先のG2とはっきり言って、清水は松浦に世話になっている。準決勝では、地区違いの山田英が後ろだったが、この決勝では、世話になっている松浦が後ろにいるのだ。作戦は2つくらいしかないだろう。
さあ、楽しい1週間も、明日でおしまい。
選手同様、我々も悔いのないように、最後までがんばりましょう。
We will get something more important than money. Good Luck!!
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